ある高齢者向けのビジネスに関するキーワードを調査していたところ、意外なほど多くの人が「趣味名+シニアサークル」というような検索をしているということに気づきました。

想像するに、会社を定年退職した後に時間を持て余している人の多くが、同じ年代の同じ趣味を持った人たちと集まりたい、コミュニティを作りたい、サークルに参加したい…というような要望を持っているのではないでしょうか?

一人行動が多い世代と違い、この年齢層の人たちは子供の頃から地域や学校、会社などの団体に属し、常に団体行動をとってきた人が多いはずです。それが定年退職した後は(自分の家族以外)何のグループにも属さなくなってしまい、寂しさを感じるのかも知れません。60年以上にもわたってずっとグループ内の人たちと共に過ごしてきたのであれば、定年後にいきなりグループが何もなくなり人と会わなくなるのはつらいでしょう。

そういえばスポーツクラブなどでも集団レッスンに積極的に参加し、レッスン後のおしゃべりを楽しんでいる年配の人たちをよく見かけます。

高齢化社会に向けて、そうしたニーズは更に高まることが予想されます。