海外とのやり取りが多い今の仕事をやりながら、ふと気づいたのですが…日本の企業って、やたらと国名にこだわるようなのです。

まず自社のことを海外に向けて発信するとき。英語ホームページを作ると、必ずと言っていいほど「私たちは日本の会社です。」「日本の技術があります。」みたいなことをアピールしようとします。必要以上に、本来の趣旨とは関係ない(富士山や京都の寺院など)日本的な写真を載せたがることも多々あります。一方、アメリカやヨーロッパの会社で、それをアピールしているところは極めてまれです。例えば米国の大企業のホームページで、自分たちがアメリカ企業であることをアピールしたり、アメリカの観光名所の写真を並べているところは滅多にありません。

海外から買うときや取引するときも同様です。日本企業は、まず相手企業の国を知ろうとします。私が話を持ち掛けても、「それって、どこの国の会社?」と必ず聞かれますし、ホームページをチェックしても国名を調べようとします。しかし、欧米企業のホームページでは、なんと、国名すら出ていないことも多々あるのです。トップページはもちろん、コンセプトや会社概要、役員紹介など、どこを見てもどこの国か書いていないのです。恐らく、そんなことはどうでもいいのでしょう…。

根本的な文化の違いだとは思うものの、やはり真のグローバリゼーションという点で日本は一歩遅れているのかも知れません。