飲食店で出てくる大盛は、20代までの体育会系男子には、ほぼ例外なく歓迎されるでしょう。私はそんな若さではないものの大食いなので、大抵は歓迎します。

しかし60代の女性にとってはどうでしょう?
いや、20代でも小食な人にとってはどうでしょう?

大盛が出てきて食べられなければ残せばいいだけの話ですが、米国や中国と違って食べ物を残す習慣がない日本では、多くの人が残してはいけないと思い頑張って食べる傾向があります。それが出来ずに残してしまうと店を出る時に罪悪感を感じる人が多いハズです。

そうなると、たとえ味が良くて安くても、その店から足が遠のいてしまいます。

飲食だけでなく、色々なことに共通しそうです。何かのサービスでも、丁寧なサービスに越したことはないものの、あまりにも丁寧過ぎるとかえって迷惑してしまうことがあるものです。

人付き合いだって同じですね。おせっかいすぎるのもマイナスです。プレゼントをあげすぎても相手が引いてしまいます。

常に相手の立場でものを考え、行き過ぎることなく、しかも満足してもらう水準を探すことは意外なくらい難しいものです。