数年前から世の中で散々と言われていますし、私自身もこのブログに何度も書いています。そんな中で最近考えているのは、やはりリモートワークは全企業向けでも万人向けではなく、条件をクリアした場合のみ成功できるということです。
絶対条件1 働く側に高い自己管理能力があり、自己制御して仕事が出来ること
職場と違い家にいると家族やペットなどに妨害されることが一般的ですし、仕事以外にもやるべきこと、楽しいことが沢山あるでしょう。これらをすべて振り切って職場と同じくらいの環境に自分を置く必要があります。そのためには非常に高い自己管理能力、時間管理能力が不可欠です。それがない人はリモートワークに向きません。
絶対条件2 業種や職種がリモートワークに向いること、また会社として高い管理能力があること
当たり前ですが対面での接客が必要な業種はリモートに合いません。また、事務職であっても常に密なコミニケーションが必要な仕事であれば、最先端のオンラインツールを駆使して活用するより現場にいるのがベストです。これらの仕事はリモートに向きません。
また、会社の経営側にも課題があります。社員がフルリモートで会社に一切来ない場合は気持ちも会社から離れてしまうものです。自分がチームの一員であり、みんなと一緒に力を合わせて働く、助け合っているという意識も低くなります。これを避けるには、経営者に強力な求心力があり、さらに会社としてもリモートワーカーのやる気、帰属意識、仲間意識、現場意識が低下しないような組織力、マネジメント力が必須です。
私が知る限り、上記を2つともクリアできるケースは滅多にありません。外資系の超一流企業ですら多くがリモートワークを中止したのも納得できます。
リモートワークのメリットは認めつつ、上記2つをクリアできるくらいの会社づくり、人材づくりを目指すことが大切なのだと思います。