お付き合いがある国際弁護士事務所のメルマガによると、米国・カリフォルニア州ではコロナ禍のリモートワーク急増に対応するために、これまで物理的に掲示することが義務付けられていた労働条件などの通知がメール添付でも可能になったそうです。

State of California, Department of Industrial Relations
https://www.dir.ca.gov/wpnodb.html

これを見ると賃金規定、給料支払日、有給休暇の権利、労災給付…など細かく定められた十数項目の内容を物理的に掲示する義務があるそうです。別に「紙」とは書いていないものの、実質的に紙で掲示するということでしょう。それが電子通知も認められるようになったということです。

しかし…私が驚いたのは、米国、しかもシリコンバレーがあるカリフォルニア州でつい最近まで紙の通知が義務付けられていたという点です。ネット時代の最先端を独走し、電子化のお手本となっているはずのカリフォルニア州ですよ。その場所で、労働条件などを紙で通知することが義務付けられていたというのは予想外でした。

日本同様、まだ大多数の国で時代遅れの非合理的で理不尽な法律や制度が多く残っているものです。