古典的な(紙の)手紙と違い電子メール、中でもビジネスメールの場合は短い方がいいとされています。季節の挨拶や「お世話になっております。」も書くなという人もいます。

私も基本的には賛成です。

もちろん、だからといって自分よりずっと年上の偉い人に向かって「書類送ってください」の一行だけでは失礼ですし、非常に親しいお客様なのに要件しか書いていないのも冷たい感じがします。やはり要件以外にも最低限の前置きや、丁寧な表現、結びの言葉は不可欠です。また日本ではビジネスメールの「お世話になっております。」は9割くらいのメールについており、定型化しているので、これもあえて外す必要はないでしょう。

しかし長すぎるのは禁物です。偉い人だからと長い季節の挨拶で始まり、「お忙しいところ大変恐縮ではありますが、以前弊社からご依頼申し上げておりました書類を送り返してくださいますと私といたしましても幸甚に存じます。」では長すぎて逆に読み飛ばされてしまう可能性もあります。この場合は「恐れ入りますが、お願いしてある書類をご返送いただけますでしょうか?」程度でいいはずです。

営業DMも同じです。丁寧にするために不必要な挨拶を長くしたり、同じ説明を何度も繰り返して書くと逆効果です。挨拶を飛ばし、要件を1-2行で書き、その特徴を箇条書きにするくらいの方が効果は高いものです。

丁寧さを失わないことを意識しつつ、無駄な飾り文章や繰り返し文章は避けてシンプルにするのがビジネスメールの鉄則です。