電車の中で見た東京消防庁のCMによると、救急車の出動依頼が最近増えているそうです。緊急性のないことなどで気軽に呼ぶ人が多いということのようです。それにより本当に救急車を必要としている人が後回しになってしまい、救命ができなくなるため、緊急性がない依頼は避けて欲しいということでした。
本当にその通りだと思います。私も大きく同感です。
その一方で、その判断が決して容易ではないという問題もあります。例えばアメを喉に詰まらせた時に救急車を呼んでいいのでしょうか?そのために息が苦しくなった場合はどうでしょうか?あるいは、急にめまいがして立っていられなくなった場合は緊急でしょうか?単なる睡眠不足もあれば、命に関わることもあります。
実に難しい問題です。
さらに、これは何事でもそうですが、「緊急」は人によって大きく違います。怪我をして少し血が出ることを「緊急」と言う人もいれば、かなり大きな出血でも平然としている人もいます。これまでの経験、性格、考え方などにも左右されます。
単にに「緊急性がない場合は」ではなく、色々な例を示しておけば誰にとってもわかりやすいと思うのですが、例を見ただけで素人が判断できるかは疑問です。
システムでも同じです。メールの送受信ができないこと、ホームページが一時的に表示されないことは緊急でしょうか?メールの頻度、ホームページの閲覧数にもよりますし、業種にもよります。数十万人が使う銀行や証券のホームページなら数分ダウンしても大問題ですが、1日に1人しか見ていないホームページなら数分ダウンしてもそれほど大きな問題ないはずです。
いずれにせよ、決して簡単ではない問題だと思います。