多くの仕事と同じですが、経理の仕事は特に大きな波があります。普段はそれほど忙しくない日がありながらも月末や期末には非常に多くの仕事が集中し、しかも「間に合わない」を理由に変えることができない絶対的な期日があります。すべてが順調にいけばいいものの、そんなことは稀でしょう。多かれ少なかれ何かのトラブルがあり、「予想以上に時間がかかった」というのが普通です。最近では多くことが機械処理できるようになったとはいえ、人海戦術が必要な仕事が0にはなりません。

しかしですね…。今は働き方改革、時短の時代です。

かつてなら経理部全員で深夜まで残業して難を乗り越えたこともあったでしょう。全員+深夜とまでいかなくても、有志が何名か残ってみんなで協力し合ったことがあったはずです。それが今は部長1人を残して全員が5時退社という有様です。かわいそうな部長さん、しかし残業を強制することもできません。ノイローゼになる人が続出するのは当然です。

私も基本的には働きかた改革、時短ともに賛成です。しかし仕事はすべて違うのだから、一律に強制的な制度を適用することは反対です。生産性を大きく低下させる要因にもなります。

働きかた改革の趣旨を守りつつも、現場レベルで柔軟に対応できる仕組みづくりが不可欠だと思います。