帝国データバンクの報告によると、日本のフィットネスクラブの市場はコロナ時の落ち込みから急回復し、2023年度はコロナ前の90%まで回復する見込みだそうです。その勢いが続くと次年度にはコロナ前の水準である7,000億円、あるいはそれ以上になることが予想されます。
帝国データバンク「フィットネスクラブ・スポーツジム」業界動向調査
地元のフィットネスクラブに週6-7回通っているトレーニング好きの私としては嬉しいことです。その一方で、売上や利益に関しては伸びているところと減少しているところで半々だそうで、完全に明暗が分かれている様子です。
私が通い始めた20年前と大きく違うことは、小さなスポーツクラブが増えたことでしょう。女性専用、24時間タイプ、プールがないどころかシャワーもないような小型施設などが街中に出てきました。会費が安く、初心者向けになっているところが多いようです。
フィットネスクラブに行く人は週2-3回程度が圧倒的に多く、週1回程度の人も多いそうです。またこれまで本格的にスポーツはやっていなかったけど、月数回程度のペースで何か軽く始めたいという初心者も一定数いるようです。これらの客層に対して総合的なフィットネスクラブは会費の面からもハードルが高いのでしょう。
多様化の時代です。フィットネスクラブもターゲットとするセグメントを明確に見定め、それに合うように適切なマーケティング戦略を考えることが不可欠なのだと思います。