最近の渋谷で、時々、ものすごく狭くて不便な場所にタクシーが入り込んでくることがあります。いや、狭いどころか小型の車1台がやっと通れるくらいのレベルで、しかも一方通行、行き止まりです。車禁止ではないものの、本来なら車が入ってはいけないような場所です。地元の人なら絶対に行きません。それでも行ってしまったタクシーは大抵バックで出てくるのですが、歩道のない狭い道に通行人もいるためバックだって至難の業です。見ていて気の毒になります。

これって思うに、配車アプリが原因ではないでしょうか?

スマホ以前の時代ならタクシーに乗るには大通りに出るか、あるいは店の人に電話で呼んでもらうしかなかったわけです。それが今ではその場所や付近の道をまったくわかっていない人、車を運転したことがない人だってアプリが簡単に気軽に車を呼べてしまいます。運転手さんだって、それを受けたからには断るわけにはいきません。そして、普通では考えられないような場所に入り込んでしまうのです。

あるいは別の場所から乗った人が、目的地を口頭で伝える代わりにやはり配車アプリを使って住所を入力して運転手さんに伝えることだってあり得ます。そうすると運転手さんだって地図で指定された場所に行くしかないのです。

あまり問題視されていないかも知れませんが、便利な配車アプリの意外な問題点だと思います。