Appleが先日新型iPad Pro を発表する際に使ったプロモーションビデオが随分と批判されましたね。それを受けてAppleは会社として謝罪をしたので、これで収まったかと思いきや、今日現在、まだ批判は続いています。

5月10日付Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/43a77ac70df2b941a25039261b00eb30b90deabe

私も見てみたのですが、やはり批判通りです。わたし的にも「ないな」と思いました。ギターやピアノ、電子機器などが次々に破壊されていく様子は物を大切にする日本の文化では、ことさら「あり得ない」レベルだと思います。

しかし不思議なのは、このビデオだって1人の担当者が勝手に作ったものではありません。莫大な費用と時間をかけて、何百人もの人を巻き込んで作られたものでしょう。米国の先端IT企業であれば、当然社員にも多様性があるので、様々な文化背景や宗教背景を持つ人たちがいるはずです。日本と同じように物を大切にする文化の中で育った人、楽器を命の次に大切にする音楽家もいるはずです。それらの人が見て、批判しなかったのでしょうか?あるいはその批判が通らないほど、硬直した体制があるのでしょうか?

ビデオの問題もさることながら、あのビデオが通ってしまったプロジェクト体制の方に根本的な問題があるような気がします。