帝国データバンクが先週発表したところによると、日本の百均市場が初めて1兆円を突破したそうですね。この10年で1.5倍に拡大しているということなので、IT以外の分野では珍しいかも知れません。

2024/5/15 帝国データバンク業界情報記事
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p240506.html

百均自体は私が大学生の頃には既にありましたし、その頃から人気だったと思います。30年も続くデフレの中で更に人気が高まってきたということは想像に難くありません。

統計的には知りませんが、私が会社近くの百均で見る限りでは、最近はインバウンドの需要が非常に増えているように感じます。百均と同じもの(そっくりさん)は例によって中国にもあるそうですし、米国にも1ドルショップみたいなものはあります。しかしどれも品数といいクオリティといい、日本の百均には遠く及ばないようです。インバウンドの人たちが喜んで買い物しているのもうなずけます。円安により、国外から来た人たちにとっては更に安くなっているのでしょう。

一方、急激な円安により、供給側はコスト高で苦しんでいるはずです。百均なので材料費が上がったからと言って値上げするわけにもいきません。そのため、同じ値段で量を減らすなどの方法も増えてきているわけです。また300~500円するようなプレミアム商品も増えてきまし、レジをセルフ化することによるコスト削減も一般的になってきました。

これだけ長続きし、成長を続けている業界なので、この困難な局面を乗り越えて更にパワーアップされることが予想されます。