随分前に読んだ偉いお医者さんの話で「予防こそが本当の医療」というのがありました。もちろんその方は予防医療の専門家です。これはお医者さんによって意見が分かれるところかも知れませんが、でも確かに予防医療というのは良い話だったと記憶しています。

一方、私が個人的によく知っている弁護士さんも、「問題を未然に防ぐことが自分の役割だ」と言っていました。条件交渉、契約書などを強化することにより、事後に起こりうる法的なトラブルを出来る限り避けることこそが大事だというわけです。ところが一方、今日セミナーで話をしていた弁護士さんは「問題が起こってからが弁護士の出番」と言っていました。当然、こちらも正解だと思います。

訴訟が日常茶飯事に起こる(?)米国とは違い、日本の場合はビジネスでの訴訟が起こることは滅多にありません。それどころか、会社間で大きなもめ事が発生することも少ないものです。お互いに衝突を出来る限り避けて丸く収めようとする文化があるからですね。そのためか、契約書や事前確認がおろそかになりがちです。

しかし、どうしても衝突が避けられない事態も0ではありません。お互いに頑張ったものの不可抗力で問題が発生することだってあり得ます。

そんな時、出来る限り大問題への発展を避け、早い段階から穏便に解決するためには、やはり事前にしっかりと契約を決めておくことが重要なのでしょう。

弊社でも契約や事前説明、事前取り決めなどの方法を全面的に見直し、すべてのお客様と長く良好な関係を保てるように、しっかりした体制を作っていきたいと思います。