日本で「お手伝いさんを雇っている家」と言えば大金持ちを想像するでしょう。実際、大企業のオーナーや役員など一部の人のみで、一般的なサラリーマンでお手伝いさんを使っている人は滅多にいません。

ところがヨーロッパでは30代のサラリーマンでお手伝いさんを雇っている人が多くいます。私がヨーロッパで勤務していた頃、30代で一人暮らしをしている同僚のうち数名は週2-3日ペースのお手伝いさんを自宅で使っていると言っていました。別に大金持ちでもありません。でも「自分でやるより安い」と言っていたのを鮮明に覚えています。

例えば年収800万円のサラリーマンなら時給換算すると4000-5000円くらいのはずです。その人が家の掃除や洗濯、買い物に週4時間かけたとしたら16,000円~20,000円です。それなら、時給1500円で1日2時間、週2回で合計4時間来てもらったて6,000円払った方がずっと安いのです。その、空いた4時間を残業に使えば本当に16,000円~20,000円入りますし、副業をしてもそのくらい入るでしょう。理屈的には、その人にとって休息の時間も同じ金額の値打ちがあるわけです。

日本では自分で何かをやったり、既に月給を払って雇っている人に何かをやってもらうと「タダ」だと錯覚している人が多くいます。それは大きな間違いですね。

日本の生産性が世界でもダントツ低いのは、こんなところにも要因がありそうです。