ダークパターンとは、「ユーザーを騙すために慎重に作られたユーザーインターフェイス」のことです。(出典:消費者庁ホームページ)

例えばネットショップで「あとXX分!」というようなカウントダウンタイマーが大きく表示されることがあります。これが0になったときに特別価格が通常価格に戻るのなら問題ないのですが、0になっても特に何も起こらないことがあります。よく読んでも特に特別価格の期間が決まっているわけでもありません。その場合、明らかにこのタイマーの表示は消費者をあおる目的で作られたものです。そして消費者をだましていることになりますね。

それから最近まれに見るのは、「同意する・しない」などの選択肢で、「しない」のボタンがグレーになっているものです。グレーになっていると押せないように見えてしまうので、つい「同意する」を押してしまいますが、実はグレーになっている方のボタンも押せるのです。これも消費者をだますものです。

その一方で、しつこいポップアップ画面とか、申し込みは簡単だかキャンセルは異常に難しい仕組みとかもあります。あるいは口コミで良いものだけを上に、悪い口コミを下の方に配置していることもあります。ただ、このレベルで消費者をだましているかと言えば、難しいところです。

現在のところ、詐欺行為にならない限り、ダークパターンに関する絶対的な基準がありません。ただし明らかにだますような誘導をしていては、犯罪でなくても長期的にはお客様からの信頼を失い、ビジネスにとってマイナスになることは明白です。

一時的な利益にとらわれてダークパターンに走らず、やはり長期的な利益を目指すべきなのです。