2016年に米国で初店舗が出来て世界中から注目された無人型コンビニストア「Amazon Go」が予想に反して伸び悩み、昨年米国内で8店舗が閉店したそうです。30数店舗しかない中の8店舗なので、週刊誌的な見出しにすると「1/3の店舗を閉鎖!」というわけです。

幸い、私がかつて数回利用したニューヨークの店舗はまだ残っていました。

駅にある改札のようなゲートでAmazonのスマホアプリを立ち上げ、出てくるQRコードをかざして入店します。店内では好きな商品を取って自分のカバンに入れて、あとは出口から出ていくのみです。レジがないのにすべてが自動ネット決済されているというものです。センサー&AIで誰が何を手に取ってカバンに入れたかが判別されているのです。

というだけなら便利なのですが…。

私の経験上、この改札を一発で通過できたことはありません。アプリを都度立ち上げ、QRコードを出すまではいいものの、アプリからログアウトされていたり、連携しているクレジットカードが古かったり、アプリがアップデートされていなかったりすると、いきなり入り口でつまずきます。私以外にも入れなくて困っている人を毎回見かけました。そして無事入ったはいいものの、品数が少ないのです。日本の同じ規模のコンビニと比べると1/4程度ではないでしょうか?在庫切れも多いようです。もちろん店員さんもいません。

レジ待ちなし、決済なしという利便性と、楽しいというメリットはあるものの、上記のデメリットと合わせると合計でマイナスになってしまう感は否めません。

普及するにはもう一工夫が欲しいところです。