私の友人である同年代の社長さんが若いころに勤めていた大企業で社内ベンチャーを任され、社長として大成功したそうです。その経験を活かし、まったく別の企業の社長をやったところ意外とうまくいかず、ある高名な社長さんに相談したところ、「あなたは経営がまったくわかっていませんね。」と言われてしまったそうです。
その時にご指摘をいただいたことは、社長がすべての責任を負うのが経営であり、言い訳をすることは許されないものであり、ましてやそれを部下のせいにするのは論外ということだそうです。大企業の社内ベンチャーとして成功したと言っても、それは単なる社内の一事業に過ぎなかったということなのでしょう。失敗しても親会社に対して理由を説明すれば済まされることであり、倒産しても自分は親会社に戻れば何ら問題はないというわけです。
確かに、それでは自分で会社を起業する、本当のベンチャーでの会社経営とは似て非なるものというわけですね。
厳しい指摘だったものの、大きな教訓だと思います。