プロのデザイナーであってもフォント選びにさほど力を入れていない人が多いのですが、実はフォントは非常に奥が深いものであり、それだけで1つの学問になるとさえ言われているものです。フォントの専門家というのもいるわけですし、徹底してこだわる人はフォント選びだけで何時間もかけることもあるそうです。
さて。
そこまで深い話は置いておいて、フォント選びで基本中の基本と言えば、異なるフォントを混ぜないことでしょう。
フォントには大きく分けで明朝体とゴシック体の二つがあることはご存じの通りですね。英語も同じで、SansタイプとSans-Serifタイプがあります。
こんな感じです。
この二つを混ぜるとこんな感じになります。
見出しが明朝体、本文がゴシック体になっているのがわかります。あえてリズム変化をつけるためや強調するためなどに、わざとフォントを変えることはありますが、それ以外なら同じタイプのフォントを使い、太字・細字や文字サイズ、色などで変化をつける方が一般的です。
こちらはフォントをゴシックに統一した例です。こちらの方が自然な感じがすると思います。
今の時代なら、ネット上で使われているフォントの大半はゴシック体ですし、英語ならSans-Serifタイプです。印刷物は半々くらいか、ややゴシック体の方が多いくらいかと思います。日本の印刷物で明朝体を使うと少しフォーマルな印象になるので、ビジネス文章や役所文章ではあえて明朝体を使うことがあるかも知れません。
それ以外の言語、韓国語やタイ語など自分にとって馴染みが薄い文字の場合はフォントの違いが分かりにくいので、その言語をネイティブとしている人に確認してもらうことが必須です。
海外企業が無理やり翻訳して作った日本語ホームページで明朝とゴシックが混ざっていると違和感を感じますが、逆に私たちが外国語ホームページを作る際は十分い気を付けないと現地では受け入れられないものになってしまいます。