数日前に書いたことと共通することです。というか、このブログに何度となく書いている内容です。「スキルファースト」という言葉は昨年のダボス会議で話題になり、最近使われ出した言葉だそうです。その内容を今日受けたオンラインセミナーで聞き、改めて痛感しました。
今までの時代なら、ビジネスマンが転職したり、社内で評価されたり、社外で人に紹介されたりする際は、ほぼ決まって「XX大学を卒業、XX銀行に就職、XX部部長を5年間務めて…」というように学校名や会社名、肩書を羅列するものでした。それだけで、その人が評価されていたわけです。
でもこれからの時代は違います。学校名や会社名ではなく、その人がどういうスキルを持っているかが大事です。「税務や会計に強い」「英語でのB2B交渉が得意」「海外の10か国で支店を立ち上げて成功させた」「クレーム対応のエキスパート」「PHPを使ってどんなWEBプログラムでも作れる」などです。確かに、企業が中途採用する際は、そういったスキルが何よりも大切でしょう。反対に、学校名や会社名はまったくといっていいほど関係がありません。「一流大学を卒業して一流商社に10年務めていた」という理由で採用されることは考えにくいのです。社内の評価だってしかりです。
社外での紹介も、もしかするとスキルファーストになってくるかも知れません。B2Bの席で誰かに紹介されるとき、講師を務めるセミナーなどで紹介されるときも、同じです。「XX大学卒、XX株式会社の田中さん」ではなく、「ゲームプログラミングのスペシャリスト、田中さん」となるわけです。
学校名、会社名を捨て、自分で胸を張って自慢できるレベルのスキルを身に付けておくことが、これからの時代は不可欠なのだと思います。