今まで考えたこともなかったですが、言われてみると確かにその通りです。小学校、中学校の体育でやった、整列する際の、あの号令です。しかも昭和時代ならともかく令和の時代、グローバルの時代でも継続しているというので驚きです。

前にならえというのは、すなわち、前の人と同じ列上に自分を位置付けるという意味でしょう。左右の位置だけでなく前後の距離も腕の長さで距離を測り、前の人がその前の人との間に取った距離と同じ距離を自分も取るということです。 

これは、つまり、前の人を正確に踏襲し、前の人たちまったく同じことをしなさいという命令なのです。その号令下では、自分だけが違うことをすることが認められません。

一人一人の個性を個性を伸ばそうと言っている中、矛盾だと思いませんか?

他の人とまったく同じことをする、画一的なことをするというのは大量機械生産時代の発想でしょう。これからは自分だけの個性を活かせる人、際立った長所がある人、人と違うユニークなことが出来る人が求められるというのに、時代錯誤です。

こんなことが続けられている限り、世界を凌駕するような商品やサービスを日本から生み出すことはできません。