そんなことを言われたのは随分前です。しかし今になっても日々痛感しています。
例えば毎日平均10の仕事を行っていたとしましょう。その人が毎日3しか仕事がなくなったとします。すると最初は「ヒマだ~!」と思うものですが、1か月も続くとそれに慣れてしまいます。そしてある日、突然10の仕事が来ると、「なんて忙しいんだ!」となり、1週間後には「もう我慢できない!」くらいになってしまうかも知れません。でも本来は、10の仕事がフツーですし、これまでは問題なくやってきたものです。
その反対もしかり。毎日10どころか15の仕事をこなす日が3カ月もすれば、そのうちに慣れてしまいます。そこで10しかない日があると、「ヒマだな」と思ってしまいます。
ある有名企業の社長さんが言っていたのは、「人は限界だと思ったところの2倍くらいの能力がある」といことでした。上記の例だと普段10の人は20が限界だと思うレベルかも知れませんが、実際の能力は40くらいあるはずなのです。やり方を大きく変えて効率を飛躍的に改善することにより、さらに上も目指せます。
今の時代、毎日忙しく、時間が足りない、人手が足りないという人は山ほどいます。しかしだからといって単純に人手を増やしたところで解決しないことがあるものです。本当は、ここに書いたような理由があるのかも知れません。
単に人手が足りないという前に、もう一度現状と仕事の内容を冷静に見直してみることが不可欠だと思います。