当たり前ですが、欧米では氏名を「Taro Yamada」のように名前、苗字の順番で書きます。英語を最初に習う時(小学生?中学生?)の時に教わることですね。

これに会社名、部署名が付いても同じです。さらに少し偉くなり、これに役職名が付いても同じです。

【日本語】ABC株式会社 営業部 部長 山田太郎
【英語】Taro Yamada, Manager, Sales Department, ABC Company

順序が正反対であることがわかります。これは、単なる言葉の違いだけでなく、文化の大きな違いがあるからです。日本では自分所属している会社名が一番重要であり、次に部署、次に肩書き、次に家系、そして本人という順番なのです。この優先順位が自分を語る際の順序に綺麗に反映されているわけです。

そう考えると、欧米では完全に逆、つまり一番大切なのは太郎さんという個人であり、それから家系、肩書き、部署、会社ということですね。

日本の場合、江戸時代でも自己紹介のときは所属する藩の名前が先、それから家系の名前でした。やはり、個人よりも、所属先がどこであるかが大切だったのでしょう。

小さな文化の違いですが、こんなところにも日本と欧米の文化、考え方、ビジネス習慣に大きな違いが現れているのです。

私たちが単なる翻訳だけなホームページは役立たないと主張している理由がここにあります。