人材紹介会社やヘッドハンターなどに紹介してもらった人材を採用すると、通常、手数料として年収の20-30%を払うことになっています。完全な成果報酬型のサービスといえます。ただし、紹介してもらった人材がやっぱり会社に合わず数日で辞めてしまっては会社も大損なので、1か月などの期間を定め、その期間続いたら正式に「採用」とみなして手数料を払うのが通例です。
ところがですね…。
悪徳な紹介会社は人材と共謀して、わざと1か月+1日で退職し、手数料を受け取り、その人材を次の会社に就職させ、また手数料を受け取り…を繰り返していることがあるそうです。
これが短期間バイトなどで「10日以上」という定めになっている場合、11日で転職ということもあるらいしいです。11日での転職を繰り返して手数料を受け取っていれば、業者はかなり大きく稼げることになります。
これが怖いのは…法律的に取り締まれないことだそうです。
法律上、労働を強制することは(当たり前ですが)認められていません。労働者は就業も退職も自由意思で出来ることが保障されています。なので、11日で辞めると言われても会社は引き留めることができませんし、違法として訴えることもできません。もし人材紹介会社が明らかに共謀していれば詐欺ですが、単に、例えば、「11日働けば、謝礼を払うよ。」などとすれば、違法性を立証するのは難しいでしょう。そして会社から受けた手数料を人材と山分けするという手口です。
求人難の時代、特に飲食店や水商売などの短期バイトを多く必要とする商売は要注意ですね。