「お客さんは理解してくれない。」というグチを他社の若い営業マンから聞いて、30年前の自分を思い出しました。

そう思う気持ちはわかります。しかし、それではまったく前に進みません。

相手が理解してくれないのは、相手ではなく自分に原因があります。100%、そう思った方がいいでしょう。

今の時代なら、同じことをChatGPTでやってみるとよくわかります。ChatGPTがおかしな回答を返して来たら、多くの場合、それはChatGPTではなく、指示の出し方が悪いのです。正しく伝わっていないのでしょう。その人はお客様に対しても上司に対しても正しく伝えられていない可能性が高いハズです。

「伝えた」と「伝わった」は似て非なるものとおっしゃっていたのは、ジャパネットたかたの創業者、高田明さんです。自分が伝えたつもりでも相手に伝わっていなければ価値はありません。相手がちゃんと理解できるように伝え、相手に「伝わった」というのが大切です。

自社製品の良さ、自社製品がお客様にどう役立つかを正しくわかりやすく伝えることが、本質的な営業の仕事なのです。