この言葉を「懐かしい~!」と思う方もいるかと思います。かれこれ10年も前に話題になった言葉ですね。先日久々に聞いて、改めて考えてしまいました。

検索するとちゃんと当時の記事が残っています。

ITメディア2014年9月
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1409/12/news017.html

早い話、「イオニスト」というのはイオンの巨大なショッピングセンターで1日ぶらぶらして時間をつぶす人たち、「ららぽーたー」というのは、そのららぽーと版です。上記の記事によるとららぽーたーの方が少し高級なようです。

大前研一さんはこの言葉が流行し始めた時から、これを「“低欲望社会”の被害者」と指摘していました。

せっかくの休日で、しかも可処分所得は多少なりともあるはずなのに、やりたいこと、目指したいものなどがなく、休日も特に夢中になるような趣味がなく、大型ショッピングセンターで当てもなく時間を費やすということなのでしょう。他人と違ったことをやりたい、人より良い生活をしたい、上を目指したい…という欲望が無いという象徴なのです。「趣味は特にない」「旅行に行っていない」「やりたいことはない」「将来の夢は考えていない」…という人が増えているのと同じです。30年間続いた景気低迷の結果と言えます。

「教育の無償化」とかというレベルではなく、根本的に方針を変えていかないと、今の日本は既に取り返しがつかないレベルまで来ているのです。