昨日行われた豊洲市場の初セリで大間産の高級本マグロが史上二番目の高値で落札されニュースになりましたね。その額、2億700万円というから驚きです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250105/k10014685141000.html
このマグロが2億もする理由は何でしょうか?そしてその価値は何でしょうか?
もちろんマグロ自体が考えられる限り最高品質のもので、恐らく日本で、いや世界で一番おいしいマグロなのでしょう。そして初モノという縁起もあります。しかし、2億円という値段は単にマグロそのものの価値だけではありません。
2億円は広告料なのです。
初競りは毎年必ず大きな話題になり、あらゆるテレビニュースで取り上げられます。落札した業者の名前まで報道されます。全国版テレビのゴールデンタイムにコマーシャルを1つ出す費用は300万円~500万円なので、その何倍もの価値があるのでしょう。さらにテレビだけでなく、ラジオ、新聞、ネットメディアでも大きく取り上げられます。正確な数は知りませんが、間違いなく100以上のメディアで報道されます。
もしそれを通常の広告としてやれば、何十億円という広告費用が発生します。それを2億円で出来るのだから、むしろ破格と言えるわけです。
それはネット以前の時代から変わりません。多くの人が時々見落としてしまうのですが、有料広告に頼らない宣伝方法が、実は最強の広告なのです。