何度か書いていますが、やはり値上げの判断というのはビジネスにとって永遠のテーマだと思います。
「コストが上がったなら値上げすればいいだろ。」と簡単に言う人は自分で商売をやったことが無い人か、すべてを理解している卓越した人かどちらかでしょう。日々お客様商売の現場で苦労している人には「コストが上がったら値上げすればいい。」という発想はありません。
ガソリンスタンドを経営する友人から随分前に聞いたのは、「ガソリン代が下がった時はすぐに値下げしないと他店にお客様を奪われてしまう。反対にガソリン代が上った時にすぐに値上げすると、やはり他店にお客様を奪われてしまう。」ということでした。ガソリンスタンドだけでなく、あらゆる商売で共通しているでしょう。
また、居酒屋を経営している友人の話だと、材料の価格が高騰したとはいえどもそれを直接料理の価格に反映して千円を超えてしまうとまったく売れなくなり、さらに安いという店の印象自体が崩れてしまうということでした。確かに、何でも千円以下だった店でいきなり千円以上のメニューが並び出せばせっかく築き上げた格安店のイメージが崩れてしまいますね。結局その店は、千円以上になってしまう料理はメニューから外すことにしたそうです。
私たちWEBマーケティングのビジネスはそこまで物価上昇に直結することはないものの、いずれは値上げが不可避になってきます。
今のうちからその方法をしっかりと検討していくしかなさそうです。