ある有名大企業の人からそんな話を聞いて「変わらないな~。」と思いました。

私が大企業に勤めていた30年前は、まさにそんな感じでした。営業の第一線で活躍している…はずの仲間からは「いや半分じゃないよ。9割が報告書作りだよ」なんて言っていたのを思い出します。また海外拠点に勤める人も同じです。知らない人からすれば「ニューヨーク支店勤務」なんて超エリートでカッコよく、現地の人たちと毎日英語でビジネスをしていると思ってしまいますが、実際は仕事の半分以上が日本本社への報告書作りだと言っていました。

今の時代になり、さすがに紙のレポートをファックスや郵便で送るのではなく、メールを使っているでしょう。さらに進んでいるところではクラウドサービスを使っているかも知れません。しかしそれらはツールが変わっただけのことで、やっている内容は何ら変わりないということですね。

まあ日本だけでなく欧米でも大企業なら報告は沢山あるのですが…日本の古典的な大企業ほど非効率的にやっているところは少ないはずです。

日本の生産性が世界的に見ても極めて低いままでいる理由がこの辺にあるのは明白です。