先週ある日本の大企業との契約書に印鑑を押しながら、ふと考えました。そういえば最近、海外企業と紙の契約書を交わしていないな…と。いや、海外企業と最後に紙の契約を交わしたのが一体いつだったか記憶にありません。少なくともここ5-6年では一度もないことは確かです。

日本以外の会社との契約は、すべて電子契約・電子署名を使っています。というか、これが世界基準なのだから、ごく当たり前のことだと思います。

何度もこのブログに書いている通り、そもそも日本の役所はいまだに昭和時代から変わらず、大半の手続きで印鑑を必要としています。さらに謄本や印鑑証明の添付を要求されることもあります。

そもそも今は法人番号があるのだから、謄本による実在証明は不要なはずです。

さらに電子契約なら会社のドメインを使うためその会社の人であることはわかりますし、マイナンバーカードをスキャンで読み取れば本人確認もできるはずです。なのに、今の時代に印鑑を押させ、印鑑証明紙を提出させる意味が全くわかりません。

大企業との契約書もしっかり。日本の企業で電子署名ができない理由は何一つ考えられません。技術もあるし設備も揃っています。

それなのに未だ紙の書類を交わしているのは、役所や企業にやり方を変える意志がないとしか思えません。

世界で類を見ないほど低い日本の生産性は、ここにも大きな原因がありそうです。