東京商工リサーチの調査によると、2025年の花見もコロナ前の水準に全く戻らなかったようですね。

2025年4月 「お花見、歓迎会開催、かつての慣習戻らず」
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201270_1527.html

花見だけでなく、会社の歓迎会、送別会なども同様です。

これって、実感としてもわかるような気がします。渋谷近辺を見ていても、コロナ前ならこのシーズンはどこも会社の宴会で一杯でした。帰り道だって電車だって、遅い時間なら明らかに宴会帰りのオジサマたちで賑やかだったものです。それが最近の渋谷ではインバウンドが半分、あとは大学生~20代くらいの若者で賑わっていることはあるものの、職場飲み会の人たちは少数派になってしまいました。

この調査ではコロナ前は51.84%だったのが、今年は23.89%に低下しています。半分以下に下がったということです。そういえば友人のFacebookやインスタを見ていても、宴会など大勢で写っている写真が減ってきているような気がしますし、「今日は会社の飲み会だから…」なんて話も耳にしなくなったと思います。

まだ感染リスクが残っているだけでなく、コロナ禍で一旦0になり、「結局必要ない」という結論に達したところも多いのでしょう。習慣で続けていたところなら、一度その習慣が途絶えると復活は難しいものです。また、若い層のアルコール離れ、人付き合い離れも一因しているようです。会社は会社、個人は個人で割り切る人が増えているのも否めません。

宴会の減少は、会社の在り方、仕事の在り方など、社会全体が大きく変わってきたことを象徴しているように感じます。