この話、何度も書いているのですが、やっぱり日々痛感します。

日常的に接している身近なもので目に見えるものは値段がわかりやすく、自分にとって馴染みがないもので目に見えないものは値段がわかりにくいものです。

例えば大型のベンツがカローラより高いことは100人中100人が感覚的にすぐ理解できます。二階建の家より三十階建てのビルの方が値段が高いのも同じです。わからない人はいないでしょう。

しかし同じ目に見えるものでも、多くの人が普段接することがないもの、例えば美術品はどうでしょう?目に見えるものであっても、100万円なのか1億円なのか、詳しい人以外に区別は難しいと思います。

目に見えないものでも、普段接することがあるものは、値段の見当がつきます。例えば、お医者さんに1時間かけて診察してもらった時に払うお金と、学生アルバイトに1時間荷物を運んでもらった時に払うお金が違うのは誰でも理解できますね。

システム開発の仕事やネットマーケティングの仕事は、この分類で行くと、目に見えず、普段接することがないものです。つまり一番値段が分かりにくいものです。

例えばネットマーケティングで広告文章、キャッチフレーズをプロに1つ考えてもらう仕事がいくらくらいか、すぐにわかる人は少ないでしょう。

答えは1回500円~5百万円くらいなのです。

ネット経由でフリーランサーに頼めば500円でも可能です。一方、上場企業が広告会社に依頼すると5百万円くらいかかります。(さらに大手上場企業が大手広告会社に頼むと5千万円、5億円ということもありえます。)

では、出来上がった広告文を見て、500円か500万円かの違いは、簡単にはわかりません。ただ、両方の広告文を1年くらい実際に使ってみて効果を測定すれば、大きな差が出るはずです。500万円かけて作った広告文は、マーケット調査、消費者心理など、あらゆる要素を考慮して作られているものであり、高い効果が期待できるはずです。(そうでないと大変です!)

初期段階で、この目に見えなく馴染みもない仕事の価値をいかにお客様に正しく理解していただけるような営業ができるかが非常に大切なのです。