この3年くらい、ビジネスの世界で「コロナ以降、xxになったよね~。」という話を頻繁にします。確かにあの3年間で日本の商慣習が一部大きく変わりました。
パッと思いつくのは以下のことです。
リモートワークの普及と定着
リモートワークなんて今まで例外的な働き方でしたが、今や多くの企業がテレワークを導入し、出社を前提としない働き方が増えてきました。実際に100%リモートでは効率が悪いことに気づき通常出勤に戻したところもありますが、ハイブリッド勤務(在宅+出社)を標準とする企業も増加しました。また、地方移住やサテライトオフィスの活用も注目されました。
オンライン商談・営業活動の一般化
対面での営業・打ち合わせが制限されたおかげで、Zoomなどのビデオ会議が一気に普及しました。今でもお客様との最初の商談や社員採用時の最初の面接はオンラインで行うことが一般的になりましたし、遠方のお客様はもちろん、都内のお客様でも日常的にオンラインミーティングをすることが増えてきました。
オフィススペースの見直し
出社人数の減少により、大型オフィスの縮小やフリーアドレス化が進行、シェアオフィスやコワーキングスペースの利用も増加しました。
紙文化、ハンコ文化のデジタル化
紙・ハンコ文化の見直しが進み、クラウド化や電子決裁・電子帳簿への移行が進みました。営業資料のデジタル化や、電子契約の導入も一般的になりました。
EC・キャッシュレス決済の拡大
外出制限の影響で、ネットショッピングやフードデリバリーサービスが一気に広まりました。これまで使ったことが無かった人の多くが必要に迫られて一度使い、その便利さに気づき、コロナ以降も継続して使っています。また(リアルの)飲食店や小売店においてもキャッシュレス化、席についてスマホで注文するモバイルオーダーが一般化しました。
旧態依然とした日本の古い商慣習がコロナという「黒船」によって大きく変わったわけです。ただ、これらがすべて歓迎されているわけではなく、これらによる障害が出始めているのも事実です。これらの習慣がそのまま永続して残るか、数年で元に戻るかは意見が分かれるところだと思います。