先週ある大手のお客様がチャットで、「清水さん、AIが作ったホームページを見てください!」と、ご自身がAIを使って自動生成したホームページを送ってきてくださいました。

驚異的に、ちゃんとできたホームページなのです。

実際にお客様がやった作業としては、プロジェクトの企画書を2つをGoogle Geminiに送り、「ホームページをデザインして」と指示しただけだそうです。私も半信半疑で同じ資料をいただいて同じ実験をしてみたところ、本当に一瞬で生成することができました。

既に私たち制作会社も制作の所々でAIは活用していますが、今回は大部分、いやほぼすべてをAIで生成したというから画期的です。見た目は一般的な中小レベルの制作が50万円くらいの費用で作るホームページと何ら変わりはありません。納期だって1ヵ月以上はかかるはずです。それがAIを使えば無料で、しかも5分でできてしまうのだから、恐ろしいことです。

お客様はそのまま公開してもいいというので、出来上がったコードをいただいて、私たちがチェックしたところ…やはりAIの見落としがいくつかありました。

それを見つけて修正するのは人間の作業です。私たちが実際に行った作業は以下の通りです。

・ロゴをレイアウトに合わせてトリミングし、挿入
・問合せボタンからのリンク変更
・デスクトップ、ラップトップ、スマホ(iPhone、Android)での表示確認
・スマホ版でのレイアウト崩れ修正
・一部テキスト修正
・公開用URL(サーバディレクトリ)設定
・サーバアップ・公開
・公開後の修正

この辺もそれぞれAIに指示すればできることかもしれませんが、それを見つけて指示するのはやはり人間の役割です。

もちろん現時点でAIは完璧ではありません。でも、「だからAIは使えない!」と言って避けるのではなく、AIができるレベルを最大限に活用し、足りない部分を人間がやることにより、人間の作業時間が大幅に短縮されることになるわけです。

こうしたツールを上手に使いこなすか否定するかで、今後の働き方や生産性が大きく変わってくることは疑いの余地もありません。