欧米、特に米国の企業で一般的に行われているブレーンストーミングは、1つのテーマについて参加者全員がとにかく思いついたことをそれぞれ発言し、意見交換を行う場です。これにより1人、2人の担当者だけでは思いつかなかったアイデアや考え方を募り、新規事業を企画したり、経営方針を決定するというやり方です。
しかしですね…。これは日本を始めとするアジアの大半の国ではうまくいかないことが多々あります。先日書いた通り、会議で意見を言わない、いや、言えない人の方が多いからです。
そんなときの方法として使えるのが「書くブレーンストーミング」です。
それぞれが意見を発言するのではなく、紙に書くというのです。今の時代なら、当然、紙ではなくオンライン上の掲示板やグループチャットなどが使えるでしょう。上座に座っているエライ人が睨みをきかせている会議テーブルより、それぞれがパソコンに向かって書く方法なら発言がしやすいというものです。
以前活況を呈した2ちゃんねる、ブログ、facebookやツイッターでは、普段引っ込み思案で発言が苦手な人も含めて多くの人が好き放題に発言しています。話すのではなく書くのなら得意な人が多いものです。
さらに、グループチャットすら発言できないということなら、各自に「xx日までに意見を書いてメールで提出」という方法もありです。この方法なら日本的には特に良いでしょう。
いい大学を出ているエリートさんたちは「金曜日までに、A4x1枚のでレポートを書いて提出」と指示を受けた場合、ほぼ100%正確に守ります。これは日本的な強さです。
米国企業の真似をする必要はありません。日本は日本ならではの強みを活かしたブレーンストーミングも出来るものです。