大衆中華チェーンでAIロボットが炒飯を作るようになったという話を聞いて、「ついにそうなったか。」と実感しました。

もちろん、料理の中で部分部分をロボットが行うことはAI以前の時代からありました。野菜を洗ったり切ったりするだけなら、もしかすると30年くらい前にはあったかも知れません。

しかしそれが技術の進化により、さらに細かく、さらに繊細な作業までが機械で出来るようになりました。

そしてAIの時代になり、それらを機械が判断して行えるようになったというわけです。

例えばこれまでなら決まった材料で決まった料理のみを作っていたものが、食べる人の好みと今ある材料を見せるだけで勝手に判断して料理を作ってくれるという仕組みです。当然、人数が増えたり減ったりしても自動で調整しますし、火加減や焼き時間、湯で時間も判断してくれるでしょう。

しかし一方で、これらの味を最初にAIに教えるのは人間の料理人です。そして出来上がりを判断するのも人間です。

AIはあくまで過去にあることをベースにしか判断できません。過去に例がない独創的な料理、意外な組み合わせによる新作料理の創作も人間にしかできません。

AIロボットが一流のシェフを真似することはできても、やっぱりシェフになりきることはできないのです。

これからの時代、そうした力を持った料理人が実力をますます発揮できるようになるのでしょう。