他の多くの物事と同様、インターネットの技術はこの20年間で格段に進歩しました。
パソコンの容量もスピードも、オフィスや家庭のネット回線速度も、かつての100~1,000倍以上にアップしています。そもそも20年前にはスマホもありませんでしたし、街中でWifiが使えるところも限られていました。携帯電話の電波だって弱く、携帯経由のネットは非常に時間がかかった上に、そもそも携帯がつながらない地域も日本中にありました。それを考えると驚異的な進歩だと思います。
その一方で、なぜか20年前と変わらないと私が感じるネット環境があります。それは飛行機のネットです。
つい最近乗った国際線でもネットはほとんどつながらず、つながっても途切れ途切れでした。これでは仕事用としてほぼ使い物になりません。一瞬つながった瞬間を狙って必要なものをすべてパソコンにダウンロードし、オフラインで作業し、再びつながったタイミングでアップするといういう方法しかありません。ネットが従量課金で高額だった時代を思い出します。
飛行機自体は性能も座席も各サービスも20年前と比較にならないくらい格段に進歩しているに、不思議でなりません。あくまで安全が最優先、次に乗り心地、機内サービス…などの優先順位があり、ネットは後回しなのでしょうか?あるいは運営会社がまったく違うため、関係ないのでしょうか?それとももっと大きな問題なのでしょうか?
いつも考えてしまいます。
 
 清水周一
清水周一