これは私が海外のお客様に時々説明することです。

英語でメールの出だしに「Dear Customer」と書いてある事はよくあります。これを日本語に直訳すると、「親愛なるお客様」となりますが、こんな日本語は実際に存在しません。

にもかかわらず、メールの出だしで「親愛なるお客様」と書いてあることがよくあります。メールがこれで始っている場合、9割以上、いや、10割近い確率でスパムメールです。私と同様に、多くの人が「親愛なるお客様」で始まるメールを見た瞬間、怪しいと感じるはずです。AIツールによって自動的にスパム判定されてしまう可能性も高いでしょう。

たったこの一言で、単純に英語から日本語に翻訳されたコンテンツがいかに役立たないかということがよくわかると思います。ところが、私がこれまでに見てきた海外企業の日本語のウェブサイトは、その多くが残念ながらこれと同じレベルの日本語なのです。そんな内容が書いてあっては、どんなに素晴らしい製品でも日本で信頼されることはないでしょう。

他国でビジネスを成功させるためには、単純な翻訳がいかに役立たないか、現地で現地の人によるコピーライティングがいかに重要かを物語っていると思います。