往々にして日本企業、それも古典的な古い大企業は他社の事例を知りたがります。
私が営業をやっていた時もそうでした。同じ業界の他社がどういうシステムを使って、どういうことをやっているかという話を(もちろん秘密事項ではなく一般公開されているレベルで)お客様に丁寧に説明するととても喜んでくださったものです。同業他社へのライバル意識が強いのか、反対に横並び意識が強いのか、あるいはその両方なのかは知りませんが、特に偉い人ほど他社の動向を気にする傾向が強いと感じました。
ネット時代になっても同様です。今や他社の情報なんて公開されているものであれば瞬時に入手することができます。それでも、あえてそれを一覧表にしたり、レポートにまとめたりしていると、喜んでいただけるものです。
時々見かける「業界の白書」とか「業界トップ企業10社の実態」といったテーマのコンテンツは読まれやすく、それをまとめたレポートはダウンロードされやすい傾向にあります。
ネット上で情報を無料公開したり、ダウンロード資料を無料提供したりする際は、自社製品の説明だけではなく、ターゲットとする顧客層が欲しがるようなコンテンツを作ることがポイントだと思います。