​先日参加した合同面接会で隣のブースの声が丸聞こえで、しかも面白かったので、ダメだと知りつつもついつい聞き入ってしまいました。機械の製造業で、出荷品を箱詰めする​​仕事らしいです。候補者は恐らく20代前後の東南アジアから来ている留学生でしょう。

「あなたは何の仕事がやりたいですか?」
「はい!お弁当屋さんです!」
「弁当屋!?いや、うちは弁当屋じゃなく、機械製造だけど?」
「はい、それでも構いません!」

ってな感じなのです。
かなり面白いですよね…。

で、色々と話が続き、最後には、
「あなたの将来の夢は?」
「弁護士になることです!」
「弁護士!?そりゃ、随分ハードルが上だね。あなた、頭いいの?」
「はい!でも勉強するお金が無くて、今回応募しました。」

これには周りがみんなびっくりしたでしょう。
こんな回答、ありますか?

私は思ったのですが、この人、超正直なのです。
日本の学校教育を受けた人ではあり得ません。
日本で長年教育を受けていたら、こんな回答はせずに、教科書的に相手が期待している通りの事しか答えないでしょう。こんな奇想天外な答えは出ません。日本では答えがあらかじめ決まっていて、それ以外の答えは認められないのです。正しい回答を丸暗記するように教えられているからです。有名大学の出身者ほど、判でついたような均一の模範解答をします。

採用面接だけでなく、スポーツ選手などのインタビューでも同じです。「応援してくれた皆様のおかげです。」「まだまだ練習不足です。」など、日本選手は教科書に書いてるようなお手本的な回答しかしません。しかし欧米の選手は、実にダイナミックな答えをします。

どちらが良いということではありませんが、日本からユニークなサービスや商品が登場しにくいのはこんなところにも一因がありそうな気がします。