​20年以上も前の話です。私が転職活動をしている時、利用していた人材紹介から「人柄を判断するために手書きの履歴書を要求する会社もあるので、用意しておいてください。」と言われたことがありました。もちろん、私はそんなことを要求する会社に転職する気はないので(丁寧に)お断りしましたが。

今の時代、就職活動も転職活動もオンラインが多くなり、履歴書自体が不要になりつつあります。しかしオンラインで必要事項や自己PRを記入するときも、実はその記入内容だけで候補者の人柄が伝わるものです。自分の実績やアピールポイントをわかりやすく丁寧に書いている人、わかりにくいけど、とにかく一生懸命にたくさん書いている人、ほんの数行しか書いていない人、住所と名前と年齢しか書いていない人…それぞれ、仕事のレベルがわかってしまいますね。特に営業やマーケティングの仕事をする人は自己PR力は仕事力に直結しているはずなので、何も書いていないような人は自動的にNGです。

一方、プログラミングやデザインの仕事をする人の中には非常に優秀な人なのに自己PR力に乏しい人もいますね。そんな場合、履歴書だけでは何も判断できません。手書きにしたって、その優劣で仕事を判断することは不可能です。

こうしたタイプの人を採用する側としては、履歴書や面接ではなく、これまでの実績を見て判断するしかなさそうです。