「忙しいのがいい」というのはオーナーや経営者などにとっては当然ですね。千客万来であれば、最高なわけです。一方、労働者にとっては忙しいことを嫌う人が多いことも事実です。忙しくてもヒマでも短期的には給料は変わらないし、それなら忙しくない方が好ましいというわけです。
しかし!
コロナを機に、これも少しずつ変わってきたように思えます。
飲食や観光業を筆頭に、コロナ禍で来客が著しく減少した業種は沢山あります。そして、その影響で仕事を失った人も多くいるはずです。日本では少ない方ですが、欧米では解雇が当たり前なので、多くの人が職を失いました。再就職も厳しい状態が何年か続いたわけです。
そうすると…これまで仕事があることが当たり前だと思っていた人が、職に就けるありがたさを痛感したハズです。忙しいことを嫌がっていた人たちも、忙しいことをいいことだと考えるようになったというわけです。
私自身は「忙しいのはいいことですね。」というのが口癖でしたが、最近、カフェで隣に座った若いサラリーマンもそんな会話をしていたのを聞いて、なんだか嬉しくなりました。
多くの人が仕事があることのありがたさを知って働くようになれば、少しは経済もいい方向に行くかも知れません。