日本語で「青信号」といえば、信号が緑色を示していることですね。日本国内なら100人中100人が理解できるでしょう。(元々は「緑信号」と呼んでいたらしいですが、色の三原色が「赤青黄」なので、青の方が言いやすく、定着してしまったということです。今では法令まで「青信号」と書いています。)

しかし(当然)英語にして「Blue Light」なんていうと通じません。英語では「Green Light」です。

これ以外にも日本語には曖昧な表現が山ほどあるものの、色は国によって、また人によって異なるので特に注意が必要なのです。お客様が「薄い空色」と言われたのでそういうデザインをしたところ、思っていた「薄い空色」が全然違ったという話は業界あるあるです。さらに異文化が入り混じる米国やヨーロッパでは使われる色だって表現だって人や国によってバラバラです。それを統一して表すには世界共通の色コードであるRGBなどを使うしかないわけです。(でも信号の「青」をわざわざ「RGBコードで言ってみろ」なんていう人はいません…。)

その他の表現も同じです。「早い」「大きい」「温かい」「柔らかい」…なども人によって感じ方が違いますし、多民族国家や他民族の往来がある国ならなおさらでしょう。

そのためか、英語圏のホームページなどでは製品を紹介する際に漠然とした形容詞ではなくデータを示して数値やグラフで表現していることが日本語ホームページと違って圧倒的に多いものです。中国でも同じです。

海外向けホームページを作る際、こうしたことにも留意することが大切です。