もちろん急激な円安や国際情勢、旅費の高騰などこの1-2年でのマイナス要因は多々あります。しかしそれは30年前でも同じですし、さらに前は1ドル250円、そのさらに前は1ドル360円という時代もあったのです。そう思えば、円安や物価高騰は歴史的には大きな問題ではありません。
今は、それをすべてカバーできるくらいに大きなプラス面があるはずです。それはネットによる距離を超えたコミニケーションです。
ネット前の時代なら、日本に連絡を取る手段は電話かファックス以外になく、大変な苦労でした。電話は時差があるので地域によっては大きな問題でしたし、ファックスは一方通行でした。それ以上に、国際電話での仕事や商談は膨大なコストでしたね。
それがネット時代になり、メールで簡単に連絡が取れるようになりました。コストは、ほぼ0です。時差さえ計算すればLINEなどのチャットも可能ですし、無料通話も可能です。
さらにコロナ禍を経て、WEBミーティングが一般化しました。これもほぼ無料です。そしてこれにより、海外出張中に日本のお客様とも何ら抵抗なく、簡単にミーティングができるようになりました。そもそも自分が海外にいることさえ、明かさない限り気づかないでしょう。
おまけに、一部のスマホは渡航先でもそのまま使えるようになりましたし、電子決済やカードが普及したため、両替の心配もほとんどありません。各種の予約も、どこからでもネットで出来ます。
トータルで考えると、海外出張が格段に簡単にできるようになったと思うのです。