コーヒー店で「レシートを持参すれば2杯目は半額」とか、「2杯目は100円」とか、時々見かけます。コーヒーは単価が低く、原価率が非常に低く、固定費が高いビジネスなので、たとえ一杯100円でもお客さんが沢山来てくれることが重要です。そう考えると、2杯目100円は理にかなっています。

ところがですね…毎日利用していて気づいたのは、実はそれだけではないのです。

会社の近所には美味しいコーヒー屋がいくつもあるのですが、その中で朝7時、または7時半からやっているのは半分です。で、その時間にコーヒーを飲みに行き、その店で半額券をもらうと…昼に行くときに別の店に行って定価を払う気がしなくなってしまいます。そして自動的に次もその店に行ってしまいます。夕方に三杯目を飲むときも同じです。

つまり、二杯目半額サービスを利用するのは、朝最初に行くコーヒー屋に限定されてしまうのです。朝9時まで開かない店には行くことがなくなってしまいます。

さらに自分だけでなく友人と行くときも、自分が半額なので友人もその店に連れて行ってしまいます。店としては、そこでもプラスになります。さらにその人も夕方行くとすればその店に行くでしょう。派生的に広がります。

すべてにおいて、他店に行かない、ロイヤリティが非常に高い顧客をとらえることになるわけです。

二杯目半額は、単に二回来てもらう以上の効果があるのだと思います。