このブログに何度か書いていますが、やはり通貨記号の使い方は間違いが多いので常に意識して気を付ける必要があると思うのです。

先日、ある海外のお客様から来たメールにはこんな記述がありました。

これはよくあることなのです。自国はドルなので常に$記号を使っているため、お金の頭に付けるマークを無意識で$にしてしまうのだと想像します。でも金額は円なので、最後にYenと書いてあります。一瞬見たときに、ドルなのか円なのかわからないですよね。

一方、普段日本にいる人がよくやるのは、常に円記号(¥)を付けてしまうことです。海外に出す英語の見積もりも「¥100,000」と書いて出してしまいます。しかし円はドルと違い国際的な認知度は低く、しかもこの記号が日本円だと理解している人は決して多くはありません。また中国元も非常に似た記号を使うため、中国元と勘違いされることもあります。「¥=日本円」というのは、実は日本の常識に過ぎないのです。

さらにドルはやっかいです。一般的には「ドル=米国ドル」ですが、ドルや「$」記号はカナダやオーストラリア、シンガポール、香港など多くの国で使われています。さらにアルゼンチンペソの記号も「$」です。単に「$」と表記されていた場合、見る人の出身国によって想定する金額が異なってしまいます。

また、必ずしもすべてのパソコン、スマホで正確に表示されるとは限りません。特に円など国際的に広く使われていない通貨の記号は文字化けすることもあります。

大切なお金の話です。海外取引をする際には、「JPY」「USD」といった、正確な表現(ISOコード)を使うようにしたいものです。