自社のホームページを持つためには、WEBサーバという大型のシステムを導入する必要があります。一部の大企業などでこれを自社で持っているところもありますが、9割上の会社では外部のサーバ専門会社と契約して使っています。これをレンタルサーバと言います。ホームページだけでなく、自社メールの送受信にも必要です。

このレンタルサーバはホームページ制作時に制作会社がセットにして提供するのが一般的です。

以前ならレンタルサーバを借りるためにもある程度の専門的な知識が必要だったので制作会社に丸投げしてしまうことの方が多かったものです。しかし今では何の知識がなくても非常に簡単に、しかも安価で契約出来てしまうため、システム担当者などがいない中小企業や個人事業でも自社で申し込むことが多くあります。

それ自体、経費節約になるし良いことなのですが、注意点があります。

まず、ホームページにはサーバだけでなく、ドメインやサーバ証明書も必要です。これらを正しく理解した上で、サーバと合わせて自分で購入する必要があります。

そして大事なのは、サーバ契約やドメイン契約、証明書契約の維持管理です。

通常、サーバは毎月~年1回の費用支払い、ドメイン契約は年1回の費用支払い、証明書は年1回の契約更新が必要となります。1つでも漏れるとホームページが表示されなくなるので、絶対に失念しないように厳重に管理する必要があります。

中小企業や個人事業でも事務方がしっかりしていて、あらゆる契約や毎月・毎年の支払いを正確に把握していればいいでしょう。しかしそれ以外のところ、恐らく9割以上のところは社長や担当者が兼業でやって、しっかり管理できていないのではないでしょうか?

さらに、ドメインやサーバに関する技術的なトラブルが起こった場合、レンタル会社にメールなどでサポートを依頼するしかありません。技術に不慣れな人がサポートを依頼するのは想像以上に大変なものです。

今の時代、メールもホームページも会社にとってなくてはならないライフラインと言えます。安さだけで選ばずに、しっかりと確実に管理できることを考えたうえで正しく選択したいものです。