年に数回あることです。特に4月、5月は多くあります。

例えば長年お取引いただいているA社の担当者で普段やり取りしている担当者が田中さんだとします。その田中さんからホームページの内容変更に関するご依頼を、いつもと同じメールでいつも通りの文面でいただく場合は特に気にもしないのですが、突然、聞いたことがない鈴木さんという担当者からメールがくることがあるのです。

「いつもお世話になっております。A社の鈴木です。下記の変更をお願いします。」という文章で、特に「初めまして」も何も書いていません。

これはさすがに躊躇します。メールアドレスがA社のものであり、メールのCCには知っている人が入っていたとしても、100%信用することはできません。なりすましだっていくらでも可能です。またいつもと同じ人であってもメールアドレスが違えば、同じ理由で100%信用することはできません。

ホームページの内容変更くらいならリスクも低いのですが、「メールアドレスのパスワードを忘れたので教えてください。」「振込先が変わりました。こちらの口座に振り込んでください。」と、これまで一度もやり取りしたことがない人からメールが来ると、さすがに怪しいでしょう。

いずれの場合も、必ず面識がある担当者に確認することが大切です。特に金銭にかかわるもの、パスワードに関することなど最重要な内容は、たとえいつもの担当者名でいつものメールであっても、別途、電話などメール以外の手段で必ず確認を取ることが必須です。