もう随分前に「海外送金到着のお知らせです。」と某メガバンクの事務担当者から電話がかかってきて驚いたことをこのブログに書きました。私が大学を卒業して最初にやっていた仕事と全く同じなのです。あれから35年経ち世の中が格段に進歩しているというのに、当時から何一つ変わっていないのです。

先週ある海外のお客様とお支払いの手続きについて話しながら、また同じことを感じました。

海外送金の際には送金元の銀行と送金先の銀行が提携していない場合、その間に中継銀行を挟むことになっています。これを「コルレス」といいます。

しかしですね…。昔のようにファックスや郵送でやり取りしていた時代ならともかく、ネット時代になぜこれが必要なのでしょうか?もちろん大切なお金を動かすのだし、資金の移動が簡単でないことはわかります。各国で法律が違い、金融制度が違い、ツールが違います。改革がそんな簡単でないことは理解できます。

しかしそれはネットだって同じです。各国で仕組みも制度も言語もシステムも違うものが1つの回線でつながったのです。途方もないような苦労があったはずです。

証券取引だって大きく変わりました。海外株式がネットのおかげで簡単に買えるようになりました。

なのに、なぜ国際送金がここまで変わってないのか不思議で仕方ありません。

既存の仕組みを変えようとしない、お役所的な体質が銀行界にあるとすれば、とても残念です。