長距離バスの運転手さんをやっている人から聞いた話です。

状況に合わせて自分で時間もルートも勝手に決められる個人のドライブとは違い、発着時刻やルート、休憩場所までキッチリと決められている長距離バスなら高速道路で渋滞に巻き込まれることは日常茶飯事だし、避けることはできません。連休期間中は特にきついでしょう。

そして大渋滞にハマった時、怒り出すお客様が時々いるそうです。

「何をやっているんだ!早くしてくれ!」
「どうしてくれるんだ!大事な仕事があるんだぞ!」
「子供がトイレに行きたがっています。ここでおろしてくれないと困ります!」

いずれも運転手さんはどうすることもできません。そもそも運転手さんの責任でもありません。お客様だって、そんなこと考えたらわかることです。

しかしですね…。運転手さんとしてはそこで議論するわけにもいかず、「申し訳ございません。」を連発するしかないのです。変な反論をしてしまうと、本社にクレームが入ってしまい、場合によっては減給になってしまいます。

飲食店だって、そんなことは毎日あるでしょう。個人相手でなく、法人相手だってあります。業種によってタイプは違っても、理不尽なことがない商売はありません。

商売とは理不尽との戦いなのです。