会社近くに昨年8月にできた複合ビルにあった弁当屋さんが早くも閉店してしまいました。開店した時から客入りが少なく、夕方行くと大幅値引き、夜行くと大量に廃棄処分にしていたのを覚えています。
ビル自体が奥まったところにある上に店は中まで入ってこないとわからないので、立地として厳しかったのは大きな要因でしょう。
それから弁当は食べてみると高クオリティで良いものの、見た目ではコンビニ弁当と同じで、しかも値段はコンビニ弁当より高めでした。一方、コンビニは立地も必ずいいし、一軒でお茶もコーヒーもデザートも買えます。
立地と利便性と価格で負けているのなら、それを差し引いてでも選んでもらうための大きな魅力のアピールが不可欠だったはずです。
単に奥まったところにあるという理由だけでなく、最大のライバルであるコンビニに勝つための要素が決定的に不足していたというのが敗因だったように思えます。
どんな商売でもライバルとの差別化がいかに大切かということを改めて考えさせられました。